使用【ボンヌが全敗してるときみたいなデッキ】3-0

らあゆ【墓地BF】後攻○○
なまこ【デブリヒーロー】後攻○✕○
まさと【ジェネクス帝】後攻○○

最初はピックのアンデが被って墓地BFにシフトしようとしたタイミングも完璧に被ってボンヌみたいなデッキになりました#ダウンサイジングドラフ_po pic.twitter.com/kVpnfqCcrj

— あんだるぽ (@andal_po) April 5, 2020

こちらが例のふざけてるデッキレシピ
僕ですね
ちなみにボンヌが全敗してるときはこんな感じ
まあまあ前の話なんでところどこうろ覚えですがまずは当日のピックの流れから説明します




Ver.3.0当時

・メイン　240枚　(1パック15枚 計16パック)
　→1人に4パック(60枚)が行き渡る

・エクストラ　80枚　(1パック20枚 計4パック)
　→1人に1パック(20枚)が行き渡る

・サイド　32枚　(1パック8枚 計4パック)
　→1人に1パック(8枚)が行き渡る



第1パックのピック(自分の分の4パックの内の1パック目が回りきるまでの間)の序盤で【シンクロアンデ】の構築を計画

第1パック中盤に【ジェネクス帝】と【デブリダンディ】パーツを集めている者がそれぞれいることを察知

第2パック序盤でアンデパーツの大半が第2パック4つにバランスよく散らばっていることを確認、ここまでは平和

第2パック中盤【シンクロアンデ】プランが誰かと被っていることを察知

第2パック終盤【シンクロアンデ】を諦め【墓地BF】にシフト

第3パック序盤【墓地BF】へシフトしたタイミングが被ったことを察知
このまま【墓地BF】狙いを強行しても第2パックと同じ流れになるだけなので【シンクロアンデ】狙いに戻すしかない
しかし第2パックまでですでにかなりの数のアンデパーツが見えてしまっており、自分に情報がない分のピック内容にもアンデパーツがあった場合だと残りパック内のパーツでは【シンクロアンデ】は実戦レベルでの構築は不可能


当時のカードプールで【シンクロアンデ】のピックに失敗した場合の逃げ道は主に以下の通り
　・アンデ要素を少なめにしてネクロダーク、シンクロダークに寄せる
　・ディアボを活かしてジェネクス帝にシフト
　・終末ゾンキャリ等を活かして墓地BFにシフト
　・ネクガ終末リビデを残してデブリと混ぜる


そして現状を加味すると


　・アンデ要素を少なめにしてネクロダーク・シンクロダークに寄せる
　　→ジェネクス帝にネクガ、ディアボを取られた後なので無理

　・ディアボを活かしてジェネクス帝にシフト
　　→そもそもジェネクス帝がいるので無理

　・終末ゾンキャリ等を活かして墓地BFにシフト
　　→そもそも墓地BFがいるので無理

　・ネクガ終末リビデを残してデブリと混ぜる
　　→デブリダンディがいるので無理


なんと主要な逃げ道が全て潰されていた
メインデッキのピックの半分以上が終わっており【猫シンクロ】や【アライブ剣闘】へ切り替える猶予もなく詰みに等しい状態
パックの残りのアンデパーツの量を考えると希望の薄い【シンクロアンデ】に全てを託すのはあまりにも無謀
せめてもう一つマシなピックプランがほしいところ
しかしメインギミックはもう拾えない
唯一思いついたのが『サイドラ、墓守、エアーアナザー等の少ない枚数でアドバンテージを獲得するカード達でごまかす』というもの
僅かな希望を持ち、残りのピックに挑む













そして出来上がったのがこちら





全敗不可避





ジェネクス帝に墓守を取られ、デブリダンディは2パック目終盤あたりから実はデブリヒーローにシフトしておりアナザーも取られる…
当初の予想通りアンデパーツも序盤でほぼ出尽くしていた
そして出来上がったのは【シンクロアンデ】の出来損ないのような何か
初動は安定せず、特筆して強い動きもなく、後続の確保すらままならないので罠もまともに越えられない
デッキとしての強みが一つもない紙束である
しかし対戦を放棄するわけにもいかないので全敗必至の紙束を手にDQNのセダンの車高並に下がったテンションで対戦に望むことになった







ピックの傾向とピック時の会話から【墓地BF】と【ジェネクス帝】は対戦する前から居ることだけでなくどのプレイヤーなのかまで分かっていた
【デブリダンディ】と【デブリヒーロー】のパーツを集めていた最後の1人のみどちらのデッキか分からなかったがその人物が構築段階の後半でピック内容を公開し雑談感覚で相談していたので【デブリヒーロー】であることが確定
『対戦開始前に全プレイヤーのデッキ内容を把握している』という唯一のアドバンテージを得る
ドラフトでは対戦中に横を見ればある程度デッキの内容が分かるので無いに等しい情報アドバンテージだが言い換えればプレイに100％集中できるということ
あの紙束では『プレイングミスと言うか怪しいレベルの渋い2択を外す』だけで負け一直線なのでありがたい
ちょっぴりマシになった気分で1戦目が始まる






1戦目　【墓地BF】





・1本目　後攻
1ターン目、相手は2伏せエンド
そこに嵐死霊を叩き込みゲイルを抜く
相手は蘇生でゲイルを釣り死霊を処理するがリソースが尽き泥仕合突入
泥仕合では当然墓地BFに押されるがなんとかスクドラを立てて流れを掴む
しかしこちらのリソースは完全にゼロ
そのままもつれて相手の1伏せに対し、強謙をスクドラの弾にするかどうかの2択
セオリーで言えばスクドラに対する後置きの1伏せは脱出やデモチェのようなフリーチェーンでほぼ確定
相手側の心理だと『攻撃反応は1枚だけ伏せたくない、次のターンまで待ってブラフと織り交ぜて伏せたい』はず
しかし互いに手札がない状況でこちらが弾にしようとしている強謙もトップで引いたもの、加えて墓地BFの裏守備はブラフとしては弱く次のトップが魔法罠かフリチェ除去である必要がある
相手が攻撃反応を伏せるのを1ターン待ちこちらがモンスターを引いたパターンだとライフを大幅に失い下級を縦で置けない状況に陥りスクドラの処理は依然トップ頼り
こちらのトップが上級で弾にできない場合やフリチェ読みで割らずに攻撃する可能性がある以上、残りライフと合わせて考えれば『攻撃反応のみ1伏せ』はあり得る
こんな感じで悩んでいると相手が肝心の1伏せを確認中に倒してこちらに見せてしまう致命的なミス
伏せはデモチェ、当然スクドラの効果は使わずそのまま攻撃
このとき残った強謙のおかげでスクドラが処理された後も更にもつれダンディからのガイウスで墓地BFが敗北
得難い1勝を得る



・2本目　後攻
1ターン目、相手が強謙で加えたのが確かデモチェあたりの罠、このときゴーズが見えたので手札にゴーズがないことを確認
1伏せか2伏せかで10秒程思考し1本目の嵐死霊からの泥仕合を根に持っているのか1伏せに抑える
1本目の泥仕合で相手デッキの内容は6～7割は見えており完成度がかなり高いことが分かっていた
ゴーズは確定で無し、更に完成度の高い墓地BFならヴェーラーやトラゴ等の手札誘発はまず入っていない
ギリギリ可能性のありそうなフェーダーは最初からジェネクス帝を組みに行った人間がいるのでピックしている可能性も低く裏目の可能性はゼロに等しい
嵐等がない対等な条件での持久戦はこちらが圧倒的に不利なのは分かりきっているので短期決着が望ましく、つっぱしない理由がない
サイクで罠を割り、蘇生開闢ワンフォーワン等を叩きつけてワンキル

まさかの全敗回避が最速で確定
試合終了後こちらのデッキ内容を確認した墓地BF側のプレイヤーはすごい顔をしていた












2戦目　【デブリヒーロー】





・1本目　後攻
またもや後攻
ところが相手が「ミラクル、デュアスパ、デブリ」などの後引きのカードばかり引くデブリヒーローでよくある事故を起こす
今見ると強謙3枚だけでなくエマコまで3枚なのでかなり低い確率だがとにかく相手は事故り、こっちはマシな手札だった
そのまま1本目を取る



・2本目　先攻
そんなうまい話が続くわけもなく相手のデッキにこちらの紙束が轢き殺される
音速で2本目が終わる



・3本目　後攻
2本目と同じく相手のデッキにこちらの紙束が轢き殺されそうになるが《魂を削る死霊》で首の皮一枚つながる
ライコウで死霊を処理されるがこちらに攻め手があるわけもないので仕方なく生者の書で死霊を蘇生し更に遅延
除去が尽きたのか相手の動きが止まり互いの伏せが増えていく
こちらのブラロはヴェーラーや神で止まるのが目に見えているので動けない
相手がカーガンでダンディ(からのトリシューラ)狙いで3枚落としを3回ほど続け「開闢、デブリ、ミラクル」といった有効札を失いダンディは落ちず、完全に相手側のミス
このミスで互いのデッキ濃度アドバンテージで互角かこちらがやや有利と言える状況まで好転する
その後じっくりターンをかけて手札に貯めた開闢蘇生等のリソースを使い勝利





まさかの勝ち越しが確定
最後の相手はジェネクス帝
初動が安定せず罠がないデッキなので分が悪いながらもこの紙束で唯一ワンチャンで勝ち星を拾える相手と思っていたデッキに全勝がかかった状況で当たることとなる
ここまでくれば最初の低かったテンションも持ち直し笑顔になっていた












3戦目　【ジェネクス帝】





・1本目　後攻
まさかの全戦後攻
1ターン目、相手はセットエンド
裏守備の黄泉を殴り罠を伏せて返す
スタンバイ黄泉SS、メインにウンディーネを召喚
ウンディーネに光の速さで神宣を当てジェネクス帝は失速
数ターンの後こちらのトリシューラが直撃し勝利



・2本目　後攻
1ターン目、初手ウンディーネからゲーム開始
こちらが後攻でおろ埋ダンディ、ディアボ切って141でバルブからトリシューラを叩き込み相手のウンディーネスタートをなかったことにする
神宣、神警を相手が超えられずゲーム終了












不正はなかった



まとめると

対 墓地BF　◯◯
・猿ハンと相手のバックを見せてしまう致命的なミス
・相手が強謙でゴーズを見せた隙にワンキル

対 デブリヒーロー　◯✕◯
・相手の事故
・こちらの紙束が残当な負け
・相手が勝負を焦った無駄なカーガン効果連打で勝ち確を逃す

対 ジェネクス帝　◯◯
・神とトリシューラが直撃
・トリシューラと神と神が直撃


デッキ内容は見た通りのゴミ
こちら猿ハンと相手のミスで拾っただけ
思い出話おわり